漢字が書けない
こんにちは。
レポートもすべて提出し、残すは週明けのテストのみとなりました。
さぁこっから追い込みですね~週末がんばろう。
先ほどTwitter見ていて気になったニュース。
2014年2月1日 6時57分
中国ではパソコンやスマートフォンの普及で正しく漢字を書けない若者が増えていることから、中国政府は若者に漢字を書くことを習慣づけてもらおうと書道教育の義務化を打ち出し、対策の強化に乗り出しています。
中国では、日常生活に必要とされる漢字の数は、5000字以上に上るといわれますが、パソコンやスマートフォンの普及で漢字を書く機会が大きく減った結果、正しく漢字を書けない若者が増えています。
中国の調査会社によりますと「頻繁に漢字を忘れる」という中国人は3割に上り、中国政府は「漢字能力の退化が、大変懸念される」として、伝統文化の衰退につながりかねないとの危機感を強めています。
中国政府は問題の解決を目指し去年、書道教育の義務化を命じる通達を出し、全国の小学校に対し、毎週1コマ、書道の授業を設け、各学校に専門の教員の配置を進めています。
書道を通じて、漢字の持つ意味を指導するとともに、若いうちから漢字を書くことを習慣づけてもらうのがねらいです。
北京では子どもを書道教室に通わせようという親も増えており、親の1人はNHKの取材に対し、「きちんと漢字を勉強しておけば将来進学したときにきっと役に立つと思います」と話していました。
便利なデジタル時代に漢字の伝統文化をどう受け継いで行くのか、漢字の発祥地、中国の模索は続きそうです。
なんか、漢字が書けなくなるってのは隣の国でも同じなんだね~って思いました。
デジタル環境の配備のおかげで、漢字に関しては自分で考えなくても機械が勝手に出してくれるしね。
人間、ラクをするとロクなことがないってのは、何に関しても言えそうですが。
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まぁそれはそうと、こういう「デジタル環境のおかげで漢字が書けなくなった」という論旨には些かの違和感を覚えないこともないです。
デジタル環境の拡充によって、漢字を利用する能力が低下したってのも確かにあるとは思うのではありますが。
それ以前に、
「そもそも漢字が書けなくなっている」
という事実を認識すべきじゃないかと。
もっと言えば、
「元から書けもしない漢字を機械に変換してもらっている」
段階にまで、漢字を利用する力は衰退しているんじゃないかと思います。
そんでこれは僕たち若い世代において特に言えることじゃなかろうかと。
僕らの二回りくらい上の世代、親くらいの世代なら、
「昔は書けたんだけど、今はどうもダメね」
なんて言うのも少しは分かる気がする、少しは。
まぁ個人差はあれども、今の若者よりかは漢字は書けたんではないかと思うんだよね。
それに比べて、僕らはPCや携帯電話に触れる前の段階から、漢字に対しては弱くなっちゃっているのだと思う。
結局、基礎的な教育の問題じゃなかろうかと。
「デジタル機器を頻繁に使うようになった→漢字が使えなくなった」のでは決してなく、
「元から漢字が使えない→デジタル機器に任せっきり」という構図じゃないかと思います。
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まぁ、日本なら漢字以外にも仮名を使っているわけですし、母国語を用いて文面上で伝える方法は残されているわけです。「いざとなったらひらがなをつかえばいい」
それに対して、一応漢字しかない中国で漢字が書けなくなってきたらみんなどうやって意思疎通するんだろう?(あ、英語で会話すればいいじゃんってのはここでは考えずに。子どもやお年寄りもいるわけですからね。)
日常生活で使われる主要な漢字が5000字というわけですから、なんかさすがに思えてきますが(僕が今やってる漢字検定準1級の対象漢字数は約3000字)、そのうち一体どのくらいを使えなくなってきているのだろう。
おそらく、同じ意味を持つ漢字のうち、簡単な方ばかりを選んで使うんでしょうが、それはいわゆる「語彙力の低下」ってやつですね。
使える漢字が少なくなると語彙力まで低下してしまうとは恐ろしいものです。
「語彙力の低下」って、直接的に「豊かさの消失」につながると思うから、それもまた怖いんです。感情の豊かさはそのまま国民・国家の豊かさに寄与すると思うから。
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まぁ、そんな問題もさることながら、引用の最後のインタビューにて
北京では子どもを書道教室に通わせようという親も増えており、親の1人はNHKの取材に対し、「きちんと漢字を勉強しておけば将来進学したときにきっと役に立つと思います」と話していました。
とか言ってる親がいたけど、進学のためではなかろうがと。(笑)
君らの日常生活の質を担保するのは言語の質にかかってるんだろうに。
言語の質の向上から生じる日常生活の質の向上が、結果的には学力の向上を促すよね。
進学のことばっか考えて本末転倒にならんか?って思いました。
まとまりなかったですね。
お読みいただきありがとうございました。
おしまい