つなろぐ。

日々を綴る。

2/22 池田潤さん主催 「Self Revived Seminar」に参加してきました。

久々です、こんちは。

昨日は東京でセミナーに参加していました。

当日の様子↓

東京セミナー開催していました | 受験コーチ池田潤が教える参考書学習法

(1枚目の写真の一番手前の黒ジャケットは僕。スタッフとしても参加していました。)

 

「池田潤」とは

講師の池田潤さんは、ネットを駆使した参考書学習のプログラム、いわゆる「受験コーチングプログラム」を開発し、受験勉強に革新的な変化を巻き起こしている人です。まだ25歳です。若い。

僕自身はそのプログラムを受けたことはないのですが、受験期の冬ごろから彼のブログを読み始め、大きな心の支えになったのを覚えています。大学に進学してから直接お会いする機会も増え、今ではたくさん関わっていただいています。

受験勉強の方法論とかテクニック的な学習法だけを羅列する人なら、これまでにゴマンといたのですが、彼が違うのは、勉強することの背景にある本質を追求していることです。

生き方、人間関係、肉体と精神の関係、幸せとは何か、、、そういう根本的なところにも深く突っ込んでいきます。ゆーて、たかが受験、なのに(笑)

でも、本気でそれが重要だということを説いています。彼に言わせれば、そういう本質的なところを蔑ろにするが故に、人生における目標達成を成し遂げられないという結果に嘆いている人が多いとのこと。

そういうことに悩んでるのって受験生だけではなく、むしろ大学生や社会人に多いのではないかと。そういうわけで最近は、潤さんの活動範囲が広がってます。今回のセミナーは受験生参加お断りの、大学生・社会人向けのものでした。

 

大まかな内容

今回のセミナーは題して「Self Revived Seminar」。

「本来の自分を取り戻す」ということをテーマに進められました。

僕たちは、情報の錯綜する現代社会に生きています。そこでは、自分の価値観に影響を与えうる情報が次から次へと浮かんでは消えていきます。そうした情報の数々が、スコールのように絶えず浴びせられている状態。

すると、元々望んでいた自分の思いを、他者の価値観によって塗りつぶし覆い隠してしまうという事態が起こります。これが進むと、よく聞くのが「自分は何がしたいのか分からない」っていうやつ。本来の自分を周囲の価値観に合わせてしまうから、苦しみが生じる。

そんな状況を打開するひとつのきっかけとして、今回のセミナーがありました。

 

「意識」の3様態

人の意識には「顕在意識」と「潜在意識」がある、、みたいなことはよく聞く話だと思います。自分の思考の中で「顕在意識」が司るのはたったの5%程度。あとの95%は「潜在意識」によって支配されている。だから、「顕在意識」でもって目の前の問題をどうこうしようとしてもうまくいかない。自分の思考・行動を司っているのは「潜在意識」だから。というわけで、この「潜在意識」から変えていこうってのがよくある話なんですが、この後がけっこう学びになりました。

この「潜在意識」のさらに下層に「純粋意識」というものが存在する。その「純粋意識」に従うことが重要だ、と。

「意識」の3様態を氷山に例えると、

  • 海水上にちょこっと頭を出しているのが「顕在意識」。
  • 水面下に広がる氷山の本体が「潜在意識」。
  • その氷山を浮かばせている広大な海、それこそが「純粋意識」。

みたいな。

「潜在意識」のさらに下層、「純粋意識」に従うイメージってのは、いい気づきになりました。

 

人の価値観なんてみんな違う。

この事実に、もっと気づきましょう。ってことを何度も仰ってました。

<自分の価値観の優先順位をつけてみる>

ちなみに僕は、

  1. 自分の命
  2. 豊かな人間関係(家族・友人・恋愛などなど)
  3. 自由な時間
  4. お金、仕事
  5. 学び

の順になりました。そしてこれを他の参加者と見せ合ったのですが、誰一人として優先順位が全く同じなんて人はいないです。「人の価値観なんてみんな違う」から。

そして、そうした他者の価値観を否定したり蔑んだりせず、認めて受け容れることが大切だということです。

ただまぁ、人間はどこまでいっても「自分が一番正しい」と思い込んでしまう生き物なので、自分の価値観の優先順位を無理やり変えることは、結構難しいし、苦でもあります。

そこで潤さんが言うのは、「自分の優先する価値観は変わらないでいい。ただ、相手がいてくれるおかげで自分の価値観の優先順位が保たれている、と常に考えるべき」ということ。

「自分が大事にしたいことを素直に大事にする」ことは何より大切です。

ただ、それは相手にとってもそう言えます。相手の優先順位を慮ることも大切。

すると、「自分がされて嬉しいことを相手にしてあげよう、奪うより与えよう」ということにも繋がってくるわけです。

 

人間は本来、「ハダカのままの自分」の方が強い。

一言で言えば、「自分を守る必要がない」のが本当の強さ

僕の友達にも何人かいますが、自分の弱みすら受け入れて丸ごと自分を愛せている人。そういう人は本当の意味で優しいですし、本当の優しさは本当の強さだなぁと感じます。

世の中には色んな人がいて色んな考え方があるけど、自分は自分でしかないんだから、変に着飾る必要はない。それなのに人は、「ハダカのままの自分」を「弱い」と勘違いしてしまう。だから、他者の価値観などで自分を武装していく。他者の価値観という鎧を身にまとって、がんじがらめになって身動きが取れなくなる。はじめ、本当に自分がしたかったことは何だったのか、もう思い出すことができない。外に答えを求めても、それだけ他者の価値観に染まっていってしまう。孤独の中で悩みを抱える。悪循環。

それを打開するのは、「自分を守る必要がない」ことを自覚すること。本当の意味で自分を愛すること。価値観を狭めずに自分と向き合うこと。これらが大切です。

 

個人的に印象深かったのは、「自分が隠したいところなんて、普段付き合っている人には全部バレている」ということ。

あなたが隠そうとしているあなたの弱さなんて全部お見通し、それを受け容れた上で付き合ってくれている。家族も友人も恋人も。そんな人たちを差し置いて、自分の弱いところを責め続けて隠そうとしているのは自分だけ。

だから、何も悩むことはない。「弱いまま、ハダカのままでいいんだ」という気持ちを持つことが、自己肯定感を支える大きな柱になります。

 

おわりに

潤さんのセミナーは何度か参加したことがあるのですが、いつもの熱い感じとは違って、今回は少し「癒し系」な感じがありました。自分でも言ってたけど。

ここで学んだことを日常で使うことができなければ意味が無いので、実践ね。日々やっていきたいと思っていますが。

 

ただまぁ受けてみて思ったのが、「価値観」とか「本当の自分を取り戻す」というのはホントに難しい部分だなぁと。

「他者の価値観で武装された鎧を剥ぎ取っていき、本当の自分が望む声に耳を傾ける」みたいな主旨だったけれども、そもそも「本当の自分」なんてものが存在するのかって話になるとね。堂々巡りしてしまいますよね。

鎧をどこまで剥ぎ取っていっても、自分に影響を与えた他者の価値観が消え去ることなんてありえない。(ここでいう「他者」ってのは「他ならぬ<わたし>」以外のすべてを指します。「他人」だけでなくて「事件・出来事」とか「社会」とかも含みますね。)

他者がいなければ自分なんてものはありえない。だから、どこかで他者の価値観を許容する必要がある。だから、便宜的に「他者の価値観を受容しよう」というメッセージを説く、という側面もあると思いますが。

短絡的に「鎧を剥ぎ取って本当の自分とコンニチワすればいいんだ~!」なんて勘違いしてしまうと、ありもしない幻想の「本当の自分」を探して「自分探しの旅(笑)」へいってらっしゃいませませ~、になっちゃうんでね。自己啓発とかでそうなっちゃうのはホントにクソだと思う(笑)

利己的な価値観の優先を適度に尊重しつつ、自分という存在を確立させてくれている他者への敬意を孕んだ、利他的な価値観の優先をも尊重すること、そのバランスに尽きるなぁという感想を抱きました。

結局、「本当の自分」なんて存在しないし(っていうか、「知覚できない」という方が言い得ている?)、「本当のわたしはこういう人間です!」って言い切っちゃうときには、そりゃあ自己満足でしかない。

じゃあその自己満足が他者を満足させるものになり得るのか?そこんところを追求するのが、これもまた課題だなぁと思います。それを問うていくことは果てなき苦しみでもありますが、それがまた楽しみでもあります。パッと分かってしまうことばかりでは、人生おそらく楽しくないですからね。

 

長くなりましたが、今日はこのへんで。

 

今回のセミナーの講師、池田潤さんのブログ:

参考書学習法 | -受験コーチ池田潤が教える合格する勉強法と思考法-

ブログ名は「参考書学習法」ってことで受験生向け・・・?と思いきや、読んでみると分かりますが、「完全に大学生・社会人向け」です。初期のころと比べて、受験テクニック的な記事より、本質的な生き方についての記事の方が厚くなっています。ぜひぜひ。

 

おしまい